どうかお幸せに
岡田くん。
私はもう、あの時のトキメキを思い出せなくなりました。
時間とお金が許す限り通い詰めた去年のツアー。
V6岡田准一を出来るだけ長い時間見ていたくて、お兄ちゃんたちに囲まれて自由にすごく楽しそうにしている岡田くんが大好きで、1秒でも長く岡田くんを見ていたいという一心でした。あの時間に、使ったお金に、後悔なんてない。それは本当の気持ちです。
年末。クリスマスイブの日。
私の家には赤い封筒に入った、岡田くんの人生の節目となる報告が届きました。でも私はまだ開けられていません。郵便受けに入ったまま。触るのもイヤだと思ってしまうくらい、受け入れられません。
報道が本当なのかなんて誰も分からない。本人と、近しい人しかきっと知らない。
私の中に残ったのは『不倫報道された相手との結婚』と『配慮があると思えないアイドルらしからぬ行動』いう事実だけ。
私がファンになってからも、何度も何度もその噂は耳に入ってきて。でも信じなかった。岡田くんじゃないって信じてた。頭の悪いファンですよね。都合の悪いことには目を伏せて、見ないふりしてきたんだから。
でも岡田くんは目を覚ませと言うように、『結婚』という事実を突きつけます。
あの日からずっと、私は岡田くんのことをアイドルとして見れるのかずっと考えていました。岡田くんが自分自身のことをアイドルじゃないと思っていてもいい。私さえ岡田くんをアイドルだと思えたらこれから先も応援出来るんじゃないかって。だから一日でも早くV6岡田准一を生で見たいと思ってました。Mステの番協でも、海外公演でもなんでもいい。どこでも行くから、とにかくV6として歌って踊る岡田くんに会って、自分がどう感じるのか知りたかった。
答えを教えてもらえないって、こんなに辛いことはありません。ただ永遠と自分の中で疑問だけが膨らんで、それが昇華することは一生ない。岡田くんがアイドルという仕事をどう思ってるのかも、アイドル岡田准一のファンのことをどう思っているのかも、今回の騒動をどう考えているのかも、不倫だったのかも、岡田くんはなにも教えてくれない。当たり前です。そんな説明責任、岡田くんにはないから。
私が通い詰めた、思い出がたくさんある去年のツアーのDVD。一人で見ても友人と見ても、私の胸が高鳴ることはなくて、ただ平然と流れる映像を見るだけの自分に驚きました。あれだけかっこいい、かわいい、と思っていた岡田くんを見てもなんとも思わなくなった。それに気づいたとき、もうダメだと思いました。会うまでもない。わざわざ会いに行かなくても答えは出てた。岡田担もV6ファンも名乗れない。岡田くんを見ても心が動かされることはなくなってしまって、岡田くんをアイドルと思えなくて、岡田くんにV6にお金を使いたいとも思えなくなってしまった。
この数ヶ月、本当に辛かった。
増え続ける疑問に、答えを教えてもらえない現実に、好きだった岡田くんを疑う自分に、結婚を祝えない自分に、アイドルと思えないんじゃないかという不安に、「祝福できないなんて」という心ない言葉に、次々出てくる結婚をネタにした週刊誌に、隠す気がなかったとしか思えない行動に、脇の甘さに、それでも岡田くんは幸せな結婚生活を送っているという事実に、ファンというなんとも報われない立場の自分に、不仲なんじゃないかと思える映像に。
本当に何度も傷ついて、何度も涙を流して、何度も何度も岡田くんのことを嫌いになりたいと思って、好きにならなきゃよかったとずっと思ってました。こんな辛い思いをするなら、好きになんてなりたくなかった。それは今でも思います。
岡田くん本当にごめんなさい。
私は結局岡田くんのいいファンにはなれませんでした。都合のいいところだけ切り取って満足してしまう自分勝手なファンでした。現実を乗り越えられなかった。きっと覚悟が足りなかった。たまにでいい、一瞬でもいい、岡田くんにファンとして愛されたいと思ってしまいました。いや、きっと岡田くんは愛してくれてた。ただその方法が、私が望むものと違っていただけ。今でも答えは出てきません。岡田くんは自分のことをアイドルだって思ってるのかな。その答えだけ、教えてほしかったな。
俳優として覚悟を持って仕事に取り組む岡田くんを知っているのに、それを愛することが出来ませんでした。アイドル岡田准一を奪う敵としか思えなくなりました。V6で歌って踊っている姿を見てもアイドルだと思うことが出来なくなりました。純粋にV6を楽しむことが出来なくなってしまいました。
岡田くんのことを好きだと言えなくなってしまいました。
でもそれも、岡田くんにとってはなにも関係ないことですね。
ただ何千人、何万人といるファンの1人がいなくなっただけで、岡田くんにとっては痛くもかゆくもない。
その現実にももう、なんとも思わなくなってしまいました。
あれだけファンの気持ちが分かってないって言ってたのに。なんで分かってくれないのって怒ってたのに。諦めるようになりました。岡田くんには届かないって。
最後にあれだけ苦しめられた岡田くんにひとつ呪いをかけるとすれば。
幸せになってください。幸せな結婚生活を送ってください。
あれだけ多くの人を悲しませたんです。責任持って、幸せになってくれないと、私たちはなんのために悲しんだのか分からない。それこそ本当に報われません。
岡田くんのことが本当に大好きでした。たくさんの幸せをありがとうございました。